当院のコンセプト

歯科医師として「自分がしてほしい治療」とは何か?

当院のコンセプト

あなたは“歯の治療”を受けられたことはありますか?
ほとんどの方が「YES」と答えられると思います。

では、あなたがこれまで受けた歯科治療は、
あなたのこれまでの健康にとって、そして将来の健康にとって、
最善最良のものだった!”と自信を持って「YES」と言えますか?

この質問には、なかなかYESと言える人は少ないのではないかと思います。

なぜなら、多くの日本人は、歯科治療を

繰り返し、繰り返し受診し続けている”
= “病気の進行を食い止められずにいる”


からです。

あなたは、

・人と話す時、人前で笑う時、手で口元を隠してはいませんか?
・むし歯の治療を行ったあと、再度、むし歯になったことはありませんか?
・歯周病の治療を受けたのに、また歯ぐきから血が出てはいませんか?
・何度も何度も、自分に合わずに痛みを生じ続ける入れ歯づくりに嫌気が差してはいませんか?
・せっかく、自由診療で費用をかけた治療なのに、歯が割れたり、抜けたりはしていませんか?
・日本人特有といわれる、頭痛や肩こりなどの原因不明の苦痛に悩んではいませんか?

このような状況にある方は、

歯科医師の多くが本来理想と考える歯科医療とかけ離れた医療しか選択肢がなかった

のかもしれません。

ですが、これはあなたの治療をこれまで担当した歯科医師の責任ではありません。
戦後、構築された“日本の文化”ともいうべき、「保険医療制度」のこれまで目を向けてこられなかった “デメリット”の部分が、多くの日本人の真に豊かな健康を手に入れるチャンスを阻害してきたからと考えられます。
誤解を生じないようにお伝えしたいのですが、日本の保険医療制度、いわゆる“国民皆保険制度”は、世界に誇れる素晴らしい制度であることに間違いはありません。

“国民皆保険制度”が制定されたコンセプトは、日本国憲法第25条の定めにある通り、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

という思想のもと誕生したものです。

経済的に厳しい状況に置かれた国民であっても、誰しもが“最低限度の生活”を営めるだけの医療行為を受けることができるため、生活ができない健康状態に至る確率がほとんどなくなりました(ただし、寝たきりなどの高齢化問題は格段に深刻化してきました。)。

しかし、この「国民皆保険制度(保険医療制度)」が、
多くの日本人の真に豊かな健康を手に入れるチャンスを阻害してきた
とお伝えしている理由は、

“最低限度の生活を営むために施す歯科治療”
=  “急激な痛みを取り除き、なんとか噛めるようにする歯科治療”


に制度上、ならざるを得ない状況となっているためです。

国が主体となって費用を負担する保険診療では、「最高の医療」を提供することはできず、様々な制約を治療行為そのものに課しています。

●使用できる薬剤や材料の制約
●実施できる検査項目の制約
●実施できる治療回数の制約
●実施する治療順序や内容の制約   etc

歯科医師として、「本当はここまでして差し上げたい」と感じることが、ルール上できないことが多々あるのが、保険適用での歯科医療です。私たち歯科医師は、常にこの制約の歯がゆさを感じ、ストレスを感じながらも、真に理想とする歯科医療から見れば妥協的と考えざるを得ない方法での歯科治療を保険という制約に従い、医療行為を行っているとも言えます。「もっと良い方法があっても提供して差し上げることができない、そしてその方法についてゆっくりと説明して差し上げたくても、次々と訪れる患者さんがいることや、その患者さんの診療を行わなければ経営上も成り立たない」と感じながら医療行為を行うストレスは、歯科医師にとって、本当に辛いものです。その中で、可能な範囲で最大限の貢献をしようと考え、日夜職務に励んでいるのが保険医療機関の医師や歯科医師なのだと私は考えています。

更に、国の財政状況の悪化に伴い、保険診療で行う医療行為に対しての診療報酬は物価上昇に比例して上がることも少なく、海外の先進諸国と比較するとかなり低く抑えられているという現実もあります。戦後つくられた歯科の保険医療制度は、様々な事情によって当時からあまり進化できずに現在にまで至っているように感じられます。
そのため、保険診療では、患者さん1人1人に治療時間をあまりかけることなく、患者さんの数を沢山みることなしには、歯科医院経営が難しい状況にあることが、最近沢山の雑誌やメディアでも報じられている通りです。

私も、これまでは部分的に自由診療(保険の制約を外して実施できる歯科医療)を行っては来ましたが、どうしても保険診療の流れのベースの上に、「材料だけ自由診療」「部分的な技術だけ自由診療」というものを付加する方法で行わざるをえず、本当に「自分が良いと考える歯科医療」とは違うという感覚を持ち続けていました。そんななか、

本当に、私たち人間にとって

「一生涯の幸せを考えた歯科医療」
=「自分が良い(受けたい)と考える歯科医療」


を実施しようと考えた時には、

●治療のコンセプト
●時間のかけ方
●治療の進め方
●医療チームの体制
●医療設備の構造

など、全てを一新する必要があることに気づいたのです。
そして、そのためには保険診療の制約に囚われず、歯科医師が理想と考える医療環境を ゼロベースで自由に創り出す必要がありました。

そこで、大きな決断ではありましたが、私は当院を

「完全自由診療による歯科医療を行うクリニックに変革する」

覚悟を決め、2019年4月1日より再スタートを切ることに致しました。

 そんな中、私が考える「自分が良い(受けたい)と考える歯科医療」を実現するお手本とすべき人物が海外に既におられたことを知りました。1906年に生まれたアメリカの歯科臨床医Dr.パンキーです。Dr.パンキーは、

「最適・最善なお口の健康治療(Optimal Oral Health Care)」

を提唱し、人にとって最も幸せになれる歯科医療の方法論を体系立てた人物です。

その方法論による歯科治療は、これまでの日本での保険診療を受けてきた患者さんにとっては、イメージを覆す方法かもしれません。一例を挙げると、

● 医療技術を提供するだけではなく、患者さんが理想の自分・理想の将来を手に入れるサポートを全身全霊で行います(全人的医療)
● 歯は1本で独立して存在するものではなく、すべての歯と影響を与え合いながら存在しています。そのため、1本の歯を治療するのではなく、お口全体を最適にする治療を行います
● 保険診療では実施できず、見落としてこられたお口のリスクを現代の歯科医療技術で実施できるものを駆使して徹底的に発見し、お口全体の理想型をご提案します
●私たち歯科医師が「本当に良い」と考えるものを制約なく提案・用いると共に、その根拠となる理由をきちんと患者さんに分かりやすく説明すると共に、患者さんに真摯に向き合い、徹底的に話し合います

など、様々な考えのもと、「はじめての体験」を多くの患者さんがなさることになると思います。

したがって、1回1回に私たちが患者さんと向き合い、お話しし、医療行為をほどこす時間も、従来の方法とは異なり、必要十分なだけかけていくことになります。
その理由は、

●むし歯の再発が起こらない治療と予防メンテナンス
●歯周病が進行しない初期治療と予防メンテナンス
●不定愁訴や顔貌・姿勢の変化や全身の不調を引き起こさない正常な噛み合わせ
●他の歯を損傷させないバランスの取れた噛み合わせ
●患者さんの中で「最高の美しい笑顔を大きく口を開けて誰にでも魅せられる」歯全体の形状づくり

そして、
※保険診療では「行った歯科治療そのもの」によって、全身の疾患を引き起こしてしまうような事情も少なからず報告されていますが、当院では、それらのリスクが限りなく低い医療環境や準備、医療行為を行うことを徹底してまいります。

また、更に将来的には、
※当院が行う歯科治療によって、更に全身の健康を増進する
所までを見据えた医療をご提供していくこと
を考えております。

当院で行う全く新しい、私たち歯科医師が「本当に自分が良いと考える歯科医療」が具体的にどのようなもので、どのような理由からそれが必要となるのかを当サイトでは、各ページにてご説明して参りたいと思います。

是非、気になるページはもちろんのこと、「治療の流れ」や「検査の重要性」、「医療におけるコミュニケーションの重要性」などに触れたページにつきましても、可能な限りお読みいただき、ご来院いただけましたら幸いです。

地域の皆さまの、より豊かで健やかな毎日を創造できるデンタルクリニックであるよう、これからも日々、努力をしてまいります。

医療法人社団おがた歯科クリニック
理事長 歯科医師 緒方 憲一郎